前回、日本の1967年も時代として魅力的と書きましたが、こと音楽に関してはやはり違いすぎます。
日本の1967年ヒット曲は、「夜霧よ今夜も有難う」や「小指の想い出」などムード歌謡全盛で、ビートルズの影響を受けたはずのグループサウンズも、芸能事務所による作られたバンドなので、「ブルー・シャトウ」などロック風ムード歌謡でしかありません(生まれる前年の曲なのにどれも知っている、という意味ではすごいヒット曲なのでしょうが…)。
同じ1967年、じゃあビートルズはどんな曲をやっていたかといえば、今聴いてもすごい「Strawberry Fields Forever」や「I Am the Walrus」などです。中でもギターのフィードバックがすごい「It's All Too Much」を聴くと同じ1967年なのか?と疑ってしまうくらいです。フィードバックによる浮遊感と疾走感あるドラムは、サイケでシューゲイザーの元祖とも言えます。
エンディングに向かってマーシーズの「Sorrow」や、クラシックの「デンマーク王子の行進曲」が挿入されています。作者ジョージも言っていますが、ブラスはない方がよかったですし、Too Muchの連呼もない方がかっこいいかなと思います。
● It's All Too Much - The Beatles
0 件のコメント:
コメントを投稿