演歌というと日本の伝統のようなイメージですが、歴史は浅く(戦前の演歌は別物)70年代前半から呼ばれるようになったジャンルです。それまでは基本「流行歌」と呼ばれ、伝統的な民謡のこぶし唱法にその時代の流行りの音を貪欲に取り入れた流行歌が演歌、都会の情愛をムーディーに歌ったものをムード歌謡と呼ぶようになりました。
70年代中盤にフォーク、ニューミュージック界からの楽曲提供&影響を受け、それ以降の演歌の曲調は、歌いまわしやこぶし、スタンス以外、ニューミュージック系と違わなくなり、ディストーションの効いたギターなど当たり前で、その流れは現在まで続いています(民謡直系の演歌も根強くありますが)。
また、アメリカンポップスなどの洋楽、中にはサイケやガレージロック系からアレンジを取り入れたものなど、さらに貪欲な曲も70年代演歌にはありました。普段演歌を聴くことはないですが、こういった貪欲すぎるロックな演歌は時々聴きたくなります。
● The Diary - Neil Sedaka
● 心のこり - 細川たかし
● Indian Reservation - Paul Revere & The Raiders
● 待ってる女 - 五木ひろし
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