「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督による、妄想と狂気の世界を描いた「BUG/バグ」を紹介します。
息子を亡くし心に傷を負ったアグネスは、仮釈放された元夫の暴力から逃れるためにオクラホマ州の安モーテルで暮らしています。そんな中、彼女は辛い過去を背負うピーターという男と出会います。目に見えないほど小さな“虫”の存在に異常な警戒心を持つピーターは、モーテルの部屋から虫を駆除しようと躍起になりますが、彼の言動は徐々に異常性を増していき、アグネス自身も感化されていきます…。
イカれていく後半の2人を観て思ったのが、どんなに周りが相手に真実を伝えよう、心を開かせようと努力してもイカれてしまった人には通じない、という虚しさと、イカれた人は決して自分が間違ってると疑問を持たない頑なさ、そしてそれに洗脳され染まってしまう恐怖です。これはテロ思想=極右・極左思想、カルト宗教にも通じる恐怖です。もし自分の身近な人がこんな状態になったら…考えるだけでゾッとします。
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