チャーリーが怖い「ヘレディタリー/継承」

2021-11-27

映画紹介

光が降り注ぐ中での異色ホラー映画「ミッドサマー」のアリ・アスター監督による2018年作品「ヘレディタリー/継承」を観ました。こちらは終始不気味で重い空気が漂うホラー作品になっています。

長年疎遠だった母エレンが亡くなります。ミニチュア模型アーティストのアニーはエレンに複雑な感情を抱いていましたが、夫スティーブン、高校生の息子ピーター、人付き合いが苦手な娘チャーリーと共に葬儀を行います。ピーターの奇行や娘チャーリーが鳩の首を切ったり怪しげな絵を描くなど奇妙な出来事が起こり始めます。あるパーティーの日、ピーナッツアレルギーが出たチャーリーを乗せたピーターの運転する車は事故を起こし、チャーリーは首をもぎ取られ亡くなってしまいます。精神が不安定になったアニーはグループカウンセリングにいたジョーンと出会い降霊術を行いますが、家族はさらにバラバラになっていきます…。

よくある悪霊を退散させる系の話ではありません。救いのないというか、平穏な結末にならない”ある継承”が行われる映画です。娘のチャーリー役のミリー・シャピロの存在感がすごいです。エンドロールに流れるJudith Collins「Both Sides Now」の天使的な歌が対極な世界でありながら妙にしっくりくるのが怖いです。




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横浜在住グラフィックデザイン・イラストレーター。詳細はHP「+ELPH+」のProfileに記載。

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