モノクロームの古い写真を見るとなんとも言えない気持ちになります。生まれる前でまったくその光景を知らないのに懐かしさを感じたり喪失感すら覚えたりします。
風景に温かみがあった時代というのもあるのでしょう、また色がない分失われたものへの郷愁が強く湧くのかもしれません。その時代の一瞬を切り取った作品には観るものに何かしらの感慨をもたらしてくれます。
● 警察官であり写真家である石川光陽による戦前の「高円寺のカフェー街」。アールデコ風のモダンなカフェの奥に茅葺の家があって別天地のような戦前の高円寺です。
● 近代写真の生みの親、木村伊兵衛の有名な作品「本郷森川町」。まるでセットのような街並みです。木々と家々が調和した古き良き東京の風景です。
● 写真雑誌「アサヒカメラ」1940年の入選作品です。京都の農村風景のようですが、小川、木橋、茅葺き屋根、おかっぱ頭の女の子。童謡の中のふるさと日本の風景です。
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