ちょっと奇妙な絵画

2025-05-12

こだわり情報 絵画紹介

ダリやマグリットのシュールレアリズムやブリューゲルやボスなどの現実の世界とかけ離れた奇妙で幻想的な絵画はたくさんありますが、一見普通の世界を描いているようでいてモチーフや構成をよく見ると、なんか奇妙でおかしな世界が描かれている絵画も結構あります。

それほど知られてる作品ではありませんが、妙に魅惑的で心に残るちょっと奇妙で不思議な絵画をいくつか紹介します。

● Francisco Goya - Hunting with a Decoy 1775年
暗黒的作品の多いゴヤですが、これは籠に入れた梟を囮にして獲物を待つ猟犬の絵らしく、ちょっとほのぼのとしています。ただ、縁にいる網にかかる犬と籠の梟の表情や小鳥の戯れもなにか変ですし、背景がないのも奇妙でおかしな絵です。




● William Strutt - Spring Cleaning 1892年
春の清掃を描いた絵なのですが、大掃除を女たちがしている中、周りを花で覆われた出入り口付近で本を読み続けている主人のおかしさ、隣のサイドテーブルの上の妙にリアルな人形たちなど変にうるさい構成ですが、奇妙で素敵な世界です。




● Gaetano Chierici - Surprised! 1888年
奇妙というわけではないのですが、なぜこんな瞬間を描こうと思ったのか気になる絵です。ガチョウの攻撃姿勢、驚き倒れ込む女の子、そして興味津々の子猫や鶏などモチーフがなんとも魅力的な変な絵です。



● The Paston Treasure - 作者不明 1663年
オランダの無名画家に描かせた、パストン家の宝物を盛り込んだ絵のようで、乱雑とした中にパストンの娘と召使らしい黒人の少年が描かれています。空間が感じられない平面的な娘や混沌とした物の配置など奇妙で変です。



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横浜在住グラフィックデザイン・イラストレーター。詳細はHP「+ELPH+」のProfileに記載。

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