現実にいてほしいビーキーパー

 ネット社会の弊害の典型でもあるフィッシング詐欺を行う悪い奴らを次から次へとやっつけていくジェイソン・ステイサム主演のスカッとする映画「ビーキーパー」を紹介します。

“「ビーキーパー」と呼ばれる秘密組織の元工作員だったアダム・クレイは、アメリカの片田舎で養蜂家として静かに暮らしていましたが、彼の恩人でもある老婦人がフィッシング詐欺に合い、慈善団体の資産も含め、全財産を失い自殺してしまいます。クレイは詐欺組織殲滅に向け復讐（駆除）を開始しますが、背後にはアメリカ政府と関係ある人物が関わっており、次から次へと強敵が現れます…。”

秩序を守るために外敵を排除するミツバチの世界に倣い、とにかく爽快なまでに悪を駆除していきます。被害者がどうなろうと気にもせず、笑いながらいくら巻き上げたかを競い合わせる詐欺グループの醜いシーンから、観る側は”法で裁けない奴らを徹底的に駆除して”という気持ちにさせます。果ては傭兵チームまで出てきますが、無敵のステイサムに叶うはずがありません。現実の世界では悪が力を持ち、権力すら握ってしまう中、この映画を観ることで、ほんの少し溜飲が下がります。