24 JAPAN 挫折…

2020-11-07

TV・ドラマ

 最初からオリジナルと比較するのは酷だとわかっていました。それでも日本製「24」が、どれだけあの緊迫ある世界観を出してくれるのかちょっと期待していたのですが、やっぱりというか3話で挫折しました‥。

オリジナル「24 -TWENTY FOUR-」は1話を観終わると、すぐにでも次が観たい、この後どうなっちゃうんだ、という緊迫感と期待感が見どころだったのですが、「24 JAPAN 」は観終わると、まだ後20回以上も観続けないと解決しないのか‥長いなとなってしまう。何より世界の警察を気取る超大国=米国大統領候補暗殺に絡むストーリーを誰がなっても世界に影響のない日本の総理候補暗殺ではリアリティがなさすぎ(綿密な計画とお金、組織を使って危険を犯さなくとも派閥の寄り合いで辞退させられる国)ます。予算が本家の10分の1もないので仕方ないのでしょうが、CGやCTUのセットの安っぽさ、許可が簡単そうなロケ地、あらゆるもののスケールが小さくて、日本自体が何ランクもレベルの低い国に感じてしまい、悲壮感すら感じてきてしまいました。いろいろ契約上取り決めがあって設定など変えられないので無理があるのでしょうが、オリジナルの強烈なキャラたちと緊迫感が全く感じられない、とにかく残念な「24 JAPAN 」になってしまいました。


余談:
「24 -TWENTY FOUR-」では謹厳実直で、これぞ理想のアメリカ大統領ですが、実際のトランプはわがままな子供のような老人です。大統領選は混迷していますが、中国口撃しているだけで支持する右翼の人が多いですが、彼はどう考えてもアジア人を蔑視する思考ですし、自分にプラスなら掌を返したように中国と握手して、子分日本が逆らえば無謀な圧力を平気でかけてくるでしょう。
教条的な福音派や下層白人(勝手なイメージですが、ネルシャツにキャップ姿、ライフルを載せたピックアップトラックで道路沿いのダイナーやバーでたむろしてる人)の熱狂的支持は凄いものですが、分断された不自由な国アメリカになってしまいました。はやく属国並みの大統領選報道の洪水が終わっほしいものです。


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横浜在住グラフィックデザイン・イラストレーター。詳細はHP「+ELPH+」のProfileに記載。

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