指標が世帯から個人視聴率に変わり、ドラマも若年層向けのマンガ原作、アイドル俳優ばかりで観るものがなくAmazonとNetflixメインに移ってしまいましたが、久しぶりに民放地上波ドラマ「不適切にもほどがある!」を楽しんでいます。
脚本・宮藤官九郎、主演・阿部サダヲというだけで観始めたのですが、1986年が一方の舞台なので、ほぼ自分の青春時代と被り、思わず笑いが込み上げる小ネタがたまりません。コンプライアンスが厳しい現在と結構やりたい放題だった昭和=1986年(内容的には82.3年の方が合ってる気がします)を舞台とするタイムスリップもののコメディドラマですが、この設定を使い、今ではコンプライアンス的にダメな表現も、
「時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します」
というやり方で逃げる上手いやり方が秀逸です。「チョメチョメ」「宜保愛子」「トゥナイト」「クラリオンガール」など当時を知る人間に刺さるワードの台詞回し、喫茶店のマスターが86年袴田吉彦-現代沼田爆という配役の妙さも笑ってしまいますし、主人公の娘純子役の河合優実の時々見せる仕草が中森明菜のようで、気持ちが80年代に戻ってしまいます。これからもっと「大人計画」の怪優たちを出して、よりクドカンワールドで突っ走ってほしい、期待以上のドラマです。
● 少女A - 中森明菜
● ギンギラギンにさりげなく - 近藤真彦
● チェリーブラッサム - 松田聖子
● MIDNIGHT FOX(トゥナイトopテーマ)
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