戦前に東京巣鴨で燃料店を経営し財をなした「荻野茂二」という方がいました。家業は番頭らに任せ、趣味である映画製作に没頭するという、いわゆる「有閑階級の道楽」でしたが、個人映画の先駆者であり、今となっては貴重な映像=文化的資料を残した人でもありました。
1928年フィルム映画「十和田湖」でコンクール初入選し、戦後も記録映画・紀行映画を多く制作しましたが、アニメーション映画も制作しており、ブダペストで開かれた国際コンテストで上位受賞するなどアマチュア映画作家としてはかなりすごい方でした。ここで紹介する作品も相当な集中力と構成技術、そして有り余る時間がないと出来ない芸術的道楽作品です。
● 百年後の或る日 - 1933年
● PROPAGATE(開花) - 1935年「サン・テチアンヌ杯」1等作品

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